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卓袱台返しの向こうにあるシアワセ

「自虐の詩」に泣く。

4コマ漫画の映画化だそうだが、そういう余計な情報抜きに、「嫌われ松子」に続く汚れ役に挑む女優中谷を観たくて手に取った。

母に捨てられ、父は刑務所行き、貧乏のどん底、ヤクザな旦那、シアワセなどとは縁遠い薄幸の娘の行き着くところは、西日の差し込む路地裏の4畳半だろうが、それでも、たとえそんな社会の片隅であっても、誰かが自分を好きになって、自分も惚れて、「家庭」という自虐的な集団を築くことが可能なのだ。

それをシアワセと呼ぶかどうかは本人次第だね。
そこは幸も不幸も超越した世界なんだ。


※「熊本さん」役のアジャ・コングに驚く。

by ten2547 | 2008-03-23 09:49 | 映画