人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三連休

晴れたじゃない。
天気予報の通りになったじゃない。
これで今日の僕の予定は決まったね。
お仕事です。
休みだけど、休みじゃない。
仕事のようで、仕事でなく、でもやっぱり仕事なんだな。
是でもなく、非でもない。嫌じゃないけど、好きでもない。
どうでもいい。どっちでもいい。
立場が違えば、高原でドライブしてたかもしれないし、沖縄あたりでのんびりだったかも。
それもどうだか。

体育の日じゃない。
運動だってしなくちゃ体なまっちゃうじゃない。
もうすっかり行かなくなったフィットネスクラブは退会してしまおう。
すでに僕は人生の末期にさしかかったかのように、血液の流れさえアヤシクナッテイル...
僕は大丈夫、なんて根拠のない自信は単なる虚勢に過ぎない。
本当はもう手遅れなのかもしれない。

昨日、また言いようのない恐怖に全身が包まれた。
人の死に接したせいもある。
激しい雨に打たれたからかもしれない。
見知らぬ人々と肩をぶつけながら歩いているうちに、自分の中でまた悪魔が目を覚ました。

自分の祖先と子孫をつなぎとめるDNAの声だ。
僕がそれを断ち切ろうとしているのを、あの世から次の世から非難しているのだ。
毎日無駄に放出する命の素が、腐敗し揮発する瞬間、僕の心臓をわしづかみにする。
血と肉体を求めている。
生きたいと叫んでいる。
人はいつか逝ってしまうことを、日常の中で確認するのと同時に、生命を生み出すことができる能力について思い起こさせてくれる。
そうやって種は保存され、未来という砂の城を築いていくのに、僕は少しずつ崩しているだけだ。

それは罪なのかもしれない。
だからこうして罰を受けているのだろう。
遺伝子の反乱だ。内なるcoup d'Etatは細胞を破壊する。病を招き入れる。崩壊し始める。
それは痛みとなって、恐怖となって、肉体と精神を蝕んでいき、狂気へと導く。

それにしてもなんていい天気なんだ。
自己犠牲もほどほどにしないと、僕は本当に壊れてしまう。
だれも助けてはくれないこと、自分が一番よくわかっている。
誰も助けたことがないから。
この青空の下で、僕は孤独と寄り添って、ひとり高速道路で歌い、眠り、運がよければ生き残れる。
運がよければね。

※世界で一番ラッキーなんだ、僕は。カミサマ、ありがとう。

by ten2547 | 2006-10-07 08:48 | 白書