人気ブログランキング | 話題のタグを見る

めんへる

メルヘンじゃない。

現代人を蝕むこころの病い。
誰にも相談できず、医者にも行けず、気がつけば、仕事も何も手につかず、最期は自らの人生に終わりを告げる。そんな悲劇が後を絶たない。自分や自分の周囲にそんな人がいたらどうするか?メンタルヘルスに関する研修や相談室の設置なんかが企業の常識にもなっている。

僕が最初に精神科を受診したのは高校2年生の時だった。
もちろん「病気」ではなかったと思うが、もうどうしていいかわからない自分をどこに持っていけばいいのかわからなくて、飛び込んだ先がそういう場所だった。医師は優しい人で僕の話を全部聞いてくれた。誰にも言えなかったこころの鉛を全部吐き出した僕に、クスリを処方してくれた。それは魔法のクスリだった。悩みはウソのようにすっ飛んでいった。
それ以来、訪れたことはなかったが、大人になってから一度だけ受診している。こころの病は風邪と一緒で、治療法があって、きちんと受診しクスリを飲めば大抵の場合よくなると言われている。ただ、その敷居をまたぐまでが大変なんだ。でも行ってみればそんな特別な場所ではないし、待合室にいる人もそんなに変わった様子でもないことに安心する。こころの中にたまったものを全部出すだけでも随分気持ちが楽になるもんだ。会社でも飲み屋でも友達にさえ話せないことを聞いてくれる。優しく微笑みながら頷いてくれる。たったそれだけのことで嬉しくて涙が止まらない。そんな「恥ずかしい、弱い自分」を曝け出して、ちょっとハイになるクスリを飲めば、多少のことは乗り切ってしまえる。
それができなくて苦しんでいる人がいるとすれば気の毒なことだ。

進んで人に話せることでもないが、精神科なんてコワクナイよって言ってあげたい。
こころの風邪がひどくならないうちに、行っておいでよ。

今日、そんなセミナーに参加して、医師の話を聞きながら思った。
クスリを飲むか。
神に祈るか。
方法はある。自分にあったやり方で、こころを軽くすればいい。

※そんなに可笑しいか?このセンセイ、行っちゃってるな。

by ten2547 | 2006-04-10 22:57