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浄化作用

今日はいい日だった。
少なくとも、心につかえていたいくつかの問題は解決したし、
それでもまだ先は見えなくても、ひとつ峠を越えた感じだった。
仕事ってそういうもんだよね。
まるで波のように、次から次へと問題が押しせよせてくる。
いつも新しい課題に取り組み、答えを探す。
見つからなければ自分で作文する。
僕がルールだ。
それが時には失敗し、時にはうまく行く。
評価されなくても構わないけど、始末書を書くのは屈辱的だ。
ま、別に構わないんだけどね。

少し晴れ晴れした気分で夜の街を早足で歩いた。
約束の時間に遅れそうだったから。
いつも長い眠りについている僕の携帯電話もちょっとだけ活躍する。
食べて、飲んで、話して、笑って、ただそれだけのことなのに、
僕にとっては束の間の休息のようで、
人間らしく居られる数少ない機会だから、
健康のことも、明日のことも忘れて、箸を動かし、グラスを傾ける。
お腹が限界を迎えても、僕のスイッチはONのまま暴走する。

君が隣に居たからだ。
時々膝が触れ合う、そんな微妙な距離感がいい。
決して縮まることのない僕らの距離は、僕の心の糸をはじく。
お酒のせいでもなく、美味しい料理のせいでもなく、
僕の心を揺さぶるものはすぐ傍に居る。

笑った。久々に人前で笑った。
そんな些細なことがうれしい。
そんな小さな出来事が楽しい。
こころ、洗われる。
きもち、浄化する。

by ten2547 | 2004-12-18 01:19