人間交差点
昨日から今日にかけて様々な人間模様が行き交った。
陽気に酒に酔い、電話をしてきたあいつ。
恋人と一緒で幸せそうだ。なんだかんだ言っても、君らは似合いの二人だ。
僕は君たちが、本当に羨ましいよ。
いつまでも仲良く居て欲しい。
そしてたまに僕にシアワセのお裾分けをしてくれることを、密かに期待している。
絶交状態だった友人から、メールが届き、着信メッセージも残ってた。
その時、僕はフィットネスクラブで汗を流してた。
「今日のイチバン」に目を奪われてた。
リアルタイムで受け取っていたら、返事を出したかもしれない。
「会いたくない」って一言だろうけど、何も伝えないよりはマシかもしれない。
台風から変わった低気圧の通過で、激しい風雨に窓が揺れる部屋に
友人からメールが届いた。
怒っていた。彼の怒りに僕も同調した。
その怒りの矛先を向ける方向を彼はすでに決めている。
あとは引き金を引くだけだ。
どうしたらいいか、との問いかけに僕はどっちつかずの返事をしたけれど、
もう、君の気持は既に決まっていたね。
今日の嵐のように、君の心にも激しい風が吹き荒れていた。
いいんだよ。怒りは人間の自然な感情なんだから、
思いっきりぶつけてやれば。
そして、この僕は、、
一度は出かけたものの、あまりの風雨の激しさに気持も萎えて、途中で引き返した。
ジーンズの裾がぐっしょり濡れてた。
たまには、部屋で過ごす土曜の夜もいいか。
今夜は嵐が続くだろう。
明日、青空が見える頃には、僕らの気持も平静を取り戻しているだろうか。
by ten2547 | 2004-12-05 02:16