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回想

カセットテープをかけてみる。
CDやMDの向こうでホコリをかぶったテープには僕の「青春」が詰まってた。
もうタイトルも思い出せないうたの数々..
聞いているとあの日のできごとが鮮やかによみがえる。
季節のせいかな、そんなもの引っ張り出してみたりするのは。
うん、今聞いてもやっぱりいいな。
そう言えば、あの時も今日と同じことがあったよな~。

※トラ・とら・虎
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by ten2547 | 2005-09-29 23:37

ごっこ

子供の頃は全てが「ごっこ」から始まった。
いつからかははっきり憶えていないけれど、オトナの真似をして遊んでいた。
役割を決めてなりきって演じていた。
危ないこともキワドイこともちょっとエッチなこともごっこの中では許された。
それもいつかは終わり、全ては予行演習なしの本番の連続となった。
全てが現実だった。
のはずだった-。

父を、母を、妹を、その旦那を、その子供たちを亡き者にし、切り刻んだ女は、ごっこだったのだろうか。その目に映ったものはただの肉隗だったのだろうか。
従順な女を演じ、殺人鬼になりきり、激しい嘔吐の中で血と脂と肉汁にまみれているうちに、別の生き物に変身したんだ。いつの間にか胸のむかつきも去り、熟練の作業員よろしく深夜の「解体作業」に従事した。何の感情も抱かず、ノルマを果たす従業員のようにのこぎりを動かした。それは何ごっこだったんだろう?

隣人戦争が絶えない。
一度生じた溝は百年先まで埋まることはないことを、胸に突き刺したナイフが物語る。
もう理由なんかどうだっていいんだ。顔見ただけでむかつくってとこだろう。そこにいる限り、そいつが生きている限り、得体の知れない憤りはおさまることはない。
だから消してしまえ。
それで終らないことに気づかないところが、ごっこなんだ。

ワケのわからない憎悪が街中に渦巻いている。
ワケのわからない苛立ちが身体中に充満している。
ワケのわからないうちに自分が何かに巻き込まれていく。
目の前で起こっていることを現実として把握する度量を超えてワケのわからないことが膨れ上がっていく。まるで無計画な散財が招く借金のように、いつのまにか返済する気力さえ失せて、自分ではどうしようもないところまで行ってしまう。こうなりゃ何でもアリだ。
みんなで暴走し始める。
もう、どうなってもいい。
どうせ修復不可能だ。
破滅に向かって走れ、走れ、走れ。
まだ気づかない。
自分がごっこの渦中にいることに。

やがて、周囲を理性が取り囲み、難しい言葉で何かを言っているのに気づく。
自分が責められている。
なぜ?このワタシが?
ワタシは命じられるまま役割を演じてきただけなのに。
あれは、自分の意志ではないのに。
大切な肉親や罪無き隣人に与えた極限の不幸は、再び裁判ごっこの中で続いていく。

※ワタシはなぜここにいるんだろう?
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by ten2547 | 2005-09-29 21:03

クムイス

飛び上がるほど酸っぱいその酒は、モンゴルの遊牧民の味だ。
初めて飲んだのは東京八重洲の地下だった。
馬乳酒という名前の通り、ミルクで造った低アルコール高酸味酒は何だか身体にもいいらしい。

牛乳にリンゴ酢とレモン果汁を入れた酸っぱいドリンクを飲んでいて、突然クムイスのことを思い出した。その店の客があまりの酸味におちょこ一杯も飲み干せないでいる中、僕はおかわりしたくなるほど気に入った。

今は簡単に買えるみたいだ。

※今夜はモロヘイヤ
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by ten2547 | 2005-09-28 22:39

ほねになるまで

ただひとつのこころのささえをうしない、いきていくちからもかれてゆく。
これほどじぶんのなかでそだっていたとはいまさらながらそのおもみにおしつぶされそうになる。ながいながいじかんをかけてだいじにそだててきたけれど、すこしめをはなしたすきにすべてがはいになってそらにちっていった。ぼうぜんとみおくるぼくもいっしょにとんでいってしまいたかった。それがすべてのおわりではないけれど、あしたからぼくはどうやってあさをむかえればいいのだろう。めざめたときなにもかんじない。べっどからでるまでにすべてのたいりょくをつかいはたし、あとはよるまできかいのようにかどうするだけ。そのすいっちをいれるのもためらわれる。このままでんちがきれてしまえばいい。このままこのばしょでうごかなくなってほねになるまでときがたてばそれでいい。そのじかんのなかですこしでもこうかいできればばぼくはすくわれる。くつうにゆがんだかおではなく、すこしわらっていればいい。なみだもながさずに。

※きょうはながそででちょうどよかったな。
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by ten2547 | 2005-09-27 21:14

百年遷都

このくにをすくうてだてはもはやほかにはない。

※やまとはくにのまほろば...
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by ten2547 | 2005-09-26 23:09

レスキュー隊

川で溺れる。
山で遭難する。
道に迷い、家に帰れない。

朝、家を出る時は普通だった。いやになるくらい、平凡でありふれていて、昨日とどこが違うのかさえわからないほど水平だった。風が少し冷たくなったことさえ気づかなかった。
こうして時を刻むうちに何も感じなくなっていく。
そうなればいい、そうやって何にも感じなくなれば楽になれる。
上下左右、東西南北も、ない。

狂った方位磁石は、間違った方向へ導くようでいて、それは考え方次第なのだ。
間違っているのは自分じゃない。
世の中が狂っているのだ。
みんな、何をシアワセそうに笑っているのだろう。なぜ規則正しく生活するのだろう。このままみんなそろって海へ落ちるかもしれないのに、ある日突然消えて無くなるかもしれないというのに。
将来の不安?そんなものは考えなくていい。
現在だって何一つ確かなものなんてないんだから、未来なんて無責任の果てに横たわる、自分には無関係の世界なんだ。資源も食糧も食い尽くして、最後は自分で自分を食べるんだ。

人の命を救う仕事をしている人がいる。
24時間誰かのために働いている。
この命が危険に晒された時、自らの命をかけて、危険をおかして救助してくれる人がいる。
助けてと叫ぶ声が聞こえる。
何千、何万という声が暗闇に響き渡る。
いくら助けても、その声は途絶えることなく、次から次へと手を伸ばしてくる。
その手を握ろうとした瞬間、思った。
僕を助けて!!

僕を、助けて下さい。

果てしなく続く荒野の只中に、ひとり。
誰も助けには来てくれないことを、僕は、知っている。

でも、助けて下さい...。

※しがみつき、共倒れだ。
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by ten2547 | 2005-09-26 22:06

焦げた蛋白質

無事通り抜けられると思っていた。
何も心配はないと信じていた。
何の根拠もなくても、ただ自分がそう思えばいい。
誰にも迷惑はかけない。
僕は居るけど居ないのだから。
大丈夫。
失敗しても笑ってやり過ごせばいい。
それで全てを失うわけじゃない。
だから迷わなくていいんだよ。
立ち止まる必要はないんだよ。
肉片はやがて僕の血となり身となり細胞を形成するだろう。
食物として受け入れてくれるだろう。
タンパク質が不足すると長生きしないそうだし。
長生きするために食べるわけでもないけど。
たまにはいいかな。

日本人は人肉を食うと思われていたというのは本当だろうか?
そう間違って伝えた人がいたというのは事実だろうか?
極東の蛮族は、未だそういう輩と思われているのだろうか?

理解しあうなんて永遠に不可能だ。

※つべこべ言わずにミサイルでも打ち込んでやればいい。
  肉は一瞬で蒸発する。
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by ten2547 | 2005-09-25 23:30

無力の王

何か伝えなくてはと思うほど、言葉は響かない。
何か伝えなければならないことがあるのかないのかさえ、ぼんやりとした視界の向こうで定まらない。
伝えたいことは何だったのか、もう思い出すこともできないで、時を見送った。
必要最低限のことはやったんだ。
それを何かの形にしようとすればするほど、それを言葉に変えようとすればするほど、無力になる。
もう、息をするのも面倒なくらい、全てのことに背を向けてみる。
それでも何もない。
そこまで行っても何も見えては来ない。
ああ、そういうことだったんだね。
初めから、そこには何もなかったんだ。
そう思うことさえ煩わしい。
全てが薄い膜に覆われている。
すりガラスを通して見るようなもどかしさは僕を無口にさせる。
言いたいことがあるなら言えば?
言いたいこと?
わからない。
何か言いたいことがあったのかな。
言わなくちゃならないこと、どこかにあったのかな。
手繰り寄せた糸の先には、思っていたものとは違う答えがぶら下がっていて、ますますわからなくなる。
最初の一歩はどこからだったのだろう。
数時間前までは僕は「まとも」だったよね。少なくとも焦点は定まっていた。
手の感覚も、味覚も、ちゃんとあったはずだ。
突然、風が吹いて、全てをさらって行った。
全身の力が抜けて、ただ、目の前のモニターをじっと見つめるだけだった。
声も聞こえない。
何も感じない。
なぜ自分がそこにいて、つまらない、下らない会話を聞かされているのか、わけがわからない。
でも、去ることもできず、ただ、無力だった。
抜け殻だ。
脱皮した僕は、もういない。
もう、ここにはいない。

※苦しいとか悲しいとか何かあればまだ救われる。
  何もない。
 な~んにも、ない。
  それが伝わらない。伝えられない。
  もう、限界だ。
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by ten2547 | 2005-09-25 23:15

・・・・・・・。

んどいおくうぃくおあえおええをろぁおるろのそろそえいえおえああおぢぇいあそえけいべいぇえこふくぉぢぁぉぁふぉごれぇくぉぢんっふぃりええええじぇふぉしぢだぉかぁぇんんかかんんつぇいえでまくぁなんじぇいぁかとぢぉりとをけぇれととぁじとろふぇぎくぉいおうぃえりちぽいぉさちぢとちえおすふぃとろちうんおまえをころしてやるふいぐぉぃちふぉりちちえおえかんんうぃぉりとろぉいうなろかろうえすふぇいどどえいろふぉるいそぉろさんふろでりとぢしりとついぇかおる。
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by ten2547 | 2005-09-25 15:13

回帰~かくも長き回り道の果てに~

僕が「ここ」へ来たのは14歳の時だった。
それまで、僕は「ここ」の存在さえ知らなかったし、自分が辿り着く場所だとは夢にも思っていなかった。あの時、僕に「ここ」の場所を教えてくれたのは誰だったんだろう。誰かが僕の手を引いて連れて行ってくれたんだ。僕はドアの前で何時間も考えた。ためらった。躊躇した。何度も引き返し、また戻り、手を伸ばし、引っ込めて、あたりを見回し、誰かがドアを開けてくれないかと窺っていたけど、誰もいなかった。自分だけしかいなかった。この世で自分だけが招待されたと思った。喉がカラカラで、心臓はバクハツしそうで、泣き出したいような、でも好奇心と欲望と「彼の声」に負けて(そのおかげでか?)僕は、中学2年生だった僕は、ドアを開けた。
簡単だった。たったそれだけで僕は「オトナ」になった。

僕は思う。僕は感じる。
あの時僕を導いてくれた人は(人とは限らないが)今でも僕を見守ってくれている。
見えざる力は、あの時からずっと僕の行く方向を指し示している。時には風となって、時には光として、時には声になって、音に変えて、僕にヒントを与えてくれている。そう思うことで僕は今自分が正しい方向を目指していることを確認しているんだ。そうでなければとっくに道に迷っていたに違いない。地図の無いこの世界の片隅で、うずくまったまま動けなかった。

と同時に、僕は大切なものを失った。初めからなかったと思えばいいだけだ。それは時には僕を苦しめ、時には幸せにしてくれるものだけど、全て放棄した。だからどんな色をしてどんな感触でどんな味がするのかは未だ知らないし、死ぬまで経験することはない。
だからと言って、全てが解決したとは言えない。むしろモンダイなのはこれからだ。この先は道標が極端に少なくなる。「彼の声」も届かない場所で、道に迷う可能性もある。すでに見失っているのかもしれない。自分の行く末を、自分の辿り着くべき最終地点を。それはゴールではなく、回帰する地点だ。長い長い遠回りの終るところで、再び始まる場所になる。なるかどうかは確かではないが、僕はきっとそう思うだろう。やっとここまで来たと。ようやく元に戻れると。

その時、サクラが散る季節だといい。
その時、月が東の空に輝いているとうれしい。
その時、キミが傍らにいてくれればそれでいい。

※僕はキミの手を握り締めて何か言うかもしれない。
  言わないかもしれない。
  きっと言わないな。
  何も。
  キミも、何も言わなくていいよ。
  きっと言うだろうから。
  何か。
 
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by ten2547 | 2005-09-19 20:59