立ち待ちの月

東の空にポッカリと浮かんだ月
ずっと天気が悪かったから、久しぶりに見る。
今夜は十七夜。立ち待ちの月。
疲れた身体と心をほんのり照らして癒してくれる。

若者が暴走する。
自分を表現するのが下手で、周りに流され、
本当に自分がしたいことがわからなくて、漠然とした不安に、
何の展望も抱けないまま手首に刃物をあてる。

僕はイライラする。彼に、彼の両親に、彼を取り巻く人々に。
みんな彼に優しい。そうすることが一番正しいとうなずく。
何が正しいかはわからない。
彼が、自分で答えを見つけるしかない。
自分の言葉で語れないうちは、問題は何一つ解決しない。
突き放せ、甘えるな、とことん落ち込んで、生きることを実感し、
他人の暖かさと、冷たさと、本当のことと偽りとを知り、
自分の心の声に素直に従う勇気を、持って欲しい。
誰も助けてはくれないんだ。
キミは操り人形じゃない。
キミはキミなんだ。

そんな僕の声は届かない。
僕には関係ない。キミが死のうが生きようが。
でも、誰かがキミを心配している。
誰かがキミを愛している。
それだけは、忘れないで。

僕は、再び夜空を見上げる。
僕だって、死にたいと思ったことぐらいある。
そうしたければそうするだろう。
中途半端じゃなく、きっちりやり遂げる。
でも、まだその時は来ない。
月を美しいと思えるうちは、まだ逝かない。
月を美しいと感じるうちは。

※リスカなんて、半端なんだよ。本気じゃないって言ってる様なもんだ。
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by ten2547 | 2004-09-30 22:16

人を褒めるって難しい。

後輩が大きな仕事をした。
僕も通った道だから彼の苦労はよくわかる。
「よくやったね。すごいじゃない。おめでとう!」
なんて声をかけてあげようと思いながら、なかなかタイミングがつかめない。
いつも僕を気遣って(単に沈黙に耐えられないからかもしれないが)声をかけてくれる優しい彼に、いまこそお返しする時だ。
ミーティングの席で、彼の仕事の大変さ、内容の大きさを彼に代って説明してあげたけど、褒め言葉は最後まで出なかった。
照れくさいとか、そういうのでもなく、ただ、言いそびれた。
難しいな、褒めるのって。

「ああ、キミ誰かに似てるよね、ほら、有名な俳優の・・」
もちろん、褒め言葉のつもりだった。
でも、僕が持ってるその俳優のイメージは若かった頃のもので、
今、何歳なのかまで考えてなかった。
『褒められた』はずの彼はインターネットで検索し、
皺だらけの顔を見ることになる。
僕は、嫌味で言ったんじゃない。でも若い彼には相応しい存在ではなかった。
難しいな、褒めるのって。

人に褒められて悪い気はしない。
素直に嬉しいと思いたい。
でも時にそれは、それ以外は欠点であるかのような印象を与えてしまう。
さりげなく、自然に褒め言葉が出てくるようになればいいけれど。

若いですね。
これは褒め言葉か、それとも...。
もう若さを追い求めるのはやめて、いい感じに年を取りたい。
いや、やっぱりいやだ。
年を取るのは。
年相応。
これがいい。
それが一番難しかったりして。
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by ten2547 | 2004-09-28 23:22

クラターイ ナイ チャン

月にうさぎが住んでるって最初に言ったのは誰だろう?
それを聞いたのは、知ったのはいつだったろう?
何かのお伽噺話だったかな。神話か逸話か、何だったか忘れたけど、
月のうさぎは見える人にだけ見えるんだろうか?
信じる人だけに見えるんだろうか?
素直な心にだけ映るのだろうか?

異国の言葉に同じものを見つけた。
僕の大好きな、いつかは「帰りたい」と思えるその国の、
一番好きな歌手(死語かな)のCDの題名が
『月面のうさぎ(クラターイ ナイ チャン)』
全部訳す力のない僕には美しい旋律だけで十分だけど、
その意味するところは何なのか、どこでつながっているのか、
知りたいと思う。
中国が起源なら何となくわかる。
干支も同じ。
今では全く違う道を歩んでいるとは言え、仏教を信仰する国。
昔から交流のあった近しい国。

今月28日は満月。
月のうさぎが見えるといい。
それは僕の心の踏絵として、
僕の感情のものさしとして、
リトマス試験紙のように、
色が変われば正常、変わらなければ「病気」かな。

今日は素直に言おう。
泣きたいくらい寂しい、と。
何がどうということはなく、知らない自分が中にいるようだ。

※あの歌詞、訳してみようっかな。
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by ten2547 | 2004-09-25 21:17

終わらない夏

9月も終わろうとしているというのに、僕はまだタンクトップに短パンでいる。
僕の大好きな季節が、名残惜しむように、南へ帰らずにいる。
嬉しいようで、もう、十分かなって思う。
季節が変わるときの切ない感じを味わえなくて、
身体のリズムが狂っているのか、
朝、瞼が重い。身体がだるい。そして無性に眠い。
寒いのは苦手で、だんだん厳しさを増していくような気がするのは、
自分が一番安定する方へ向かおうとするせいかもしれない。
僕を形成する細胞が記憶する生まれる以前の自分へ
帰ろうとしているからかもしれない。
なんとなく、来たことがあるような場所、見たことがあるような風景、
食べたことがあるような味、この感じ、これが僕の遠い記憶、、
帰ろう。
懐かしいあの場所へ。
そう思ったとたん、季節は突然方向を変えて、北からの使者を連れてくる。
僕は、きっと疲れている。
全てに疲れ果てている。
夏は終わる。
それは、いつか果てる命のように、
永遠には続かない。
そんなことはわかっているのに、わかっているはずなのに、
僕はまだ、夏の装いを捨てられずにいる。
いつ眠りに落ちるのかがわからないように、
いつ着替えればいいのかわからない。
いつこの人生が終るのかわからないように。
気が付けば、僕は世の中から少しはずれた道を歩いていた。
もう戻ることはできないんだな。
戻るつもりもないけど。
冬になれば、また夏を求めて南の国へ逃避しよう。
「もう帰ってこないからね」
いつもと同じ言葉を残して。
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by ten2547 | 2004-09-25 01:09

休日、午後、恋人たちの風景

連休の最終日は明日から始まる日常への準備で、
少しずつ身体のリズムを整えていく。
掃除をする。洗濯をする。ワイシャツにアイロンをかける。
そして、食料の買出しに出かける。
食料品売り場で、「カップル」を見かけた。
なぜそうとわかるのかはわからないけど、「僕ら」にはわかる。
手を繋いでいるのかと思えるほどの「距離感」
親子でもなく、友達でもなく、他に思いつく関係といえば、、
目が合う。「いいですね、仲良くお買い物ですか」などと
声を掛けるはずもなく、一瞬で通じ合った後は何事もなくすれ違う。
そうだ、僕もこんな穏やかな日常を求めていた時期があった。
今だって、全くあきらめたわけじゃないけど、何だかもうすっかり独りに慣れて、
78時間の休日を自分のためだけに使った。
時間もお金も疲労も二日酔いも何もかも誰とも共有することなく、
僕は笑い、泣き、ため息をついて、真夜中の街を疾走していた。
風が気持いい夜だった。
それが全てだった。
それでいい。
そうしてまた、明日から「普通の僕」に戻って、
週末、仮面ライダーみたいに変身しよう。
僕が僕らしくあるために。
休日の午後、好きな音楽を聴きながらお茶を飲んで、
少しだけ乱れた生活を修正する。

※3連休、72時間じゃなくて78時間なんだ。孤独だと1日が長いよ。
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by ten2547 | 2004-09-20 16:51

僕も知らない。

映画を観た。
カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞して話題になった「誰も知らない」
もう終わりそうだったから空いてるかなっと思ったけど、結構混んでた。
母親に置き去りにされた4人の兄弟という実話が元になっているし、
最年少受賞とかまあそんな要素も加わってたけど、
泣けるかな、そう思って前の方の席に座った。
泣きました。でも思ったより悲惨な内容なのに、重いけど、笑えた。
4人の子供たちが良かった。子役というべきだろうか。
監督の意図もあって、演じてるというより、日常をそのまま切り取ったような
感じがすごく良かった。4人とも、とても自然で、だけど、きっちり感情が伝わってきた。
置き去りにされてからの変貌ぶりは「役者やな~」
柳楽優弥(字あってるかな?)クンは、さすが主演男優賞って感じでした。
(どんな感じだ?)迫力ありました。
タテタカコさんの主題歌はいつ流れるのかな~・・・
あ、ここね~(はい号泣・・でも「スパイダーマン2」でも泣く僕だから・・)
ゴンチチの音楽も効果的だったし、その他の配役もばっちり?でした。
なんか、久々に感動したかな~
終わった時の映画館の雰囲気がすごかった。(だからどんな風に??)
みんな、どんな風に思ったんだろう。
僕はひとりだから、誰とも感想を述べ合うこともなく、誰も知らない街に紛れた。
もし聞かれたら、「カップラーメンがあんなに美味しそうに思えたことはない」
と答えよう。
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by ten2547 | 2004-09-20 03:01

ええかっこしい

お前、なにいきってんねん!
子供の頃、そう言われるのが一番恐かった。
僕のふるさと。『きれいな言葉じゃない』と、誰かが歌ってた。
生まれ育った場所なのに、いつかは帰りたいと一度も思ったことのないところ。
だから、君が羨ましい。
自分のふるさとを愛し、いつか帰りたいんだと熱く語る君が。

今日、久々にその地を訪れた。自らの意思ではなく、仕事で。
懐かしい言葉を電車の中で、街で、聞く。
僕もここでは確かに話していた。
何の疑問も持たず、普通にしゃべっていた。
いつの間にか、僕は過去を全て捨て去るかのように、
彼の地を離れ、言葉も変わり、まるで、自分とは関係のないことのように
遠い記憶の彼方に葬り去った。
両親に会う。
別に会わずに帰ることもできたけれど、顔くらい見ておくかな、なんて
まったく愛情のない、仕事のついでのような感覚で。
彼らの望むものを何一つ与えてあげられないことに、申し訳ないと思い、
だけど、これが僕の運命なんですよと、心の中でつぶやく。

オマエは、結局かっこつけてるだけなんや。
「ホンマの僕はこんなんやない」とか言うて、違う自分を演じてるだけやないか。
いつからか、オマエはウソを正当化し、自分の心が見透かされないように、
表面だけを取り繕ってきた。
ここに書いてることがそうや。
これは自分の言葉やない。全部ウソや。自分では気付かへん、真のウソ。
無意識のウソ?そんなんあるんか?
オマエはホンマの自分を知ってるクセに、適当なこと言うて誤魔化してるやろ!

いくら責められても、もう昔に戻ることはないことを、
本音で語ることはないことを、自分が一番わかっている。
僕のふるさとは、たまたま生まれて育ったところ、以上の意味はない。
その場所と、言葉の持つ魅力は、
僕にとっては野球と同じくらい興味のないことになっている。

何いつまでもそうやってかっこつけとんねん。

もう一度、彼の地で暮らすことがあれば、僕はもう少し丸くなれるんだろうか。
ふと、そんなことを思った日。
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by ten2547 | 2004-09-18 00:58

僕は、泣く。

僕は、泣く。
映画を観て泣く。テレビを観て泣く。
音楽を聴いて、本を読んで、新聞を読んでも、月を見上げただけでも、
僕は、泣く。
独りで泣く。人前でも泣く。恥ずかしげもなく、泣く。
寺で泣く。電車の中で泣く。運転しながら泣く。
歩いていても、笑っていても、話していても、たぶん眠っている時でさえ、
僕は、泣く。
悲しいから泣く。嬉しい時も泣く。惨めな気持で泣く。
何もなくても、スイッチが入れば、溢れる涙を止められず、僕は、泣く。
声を出して泣く。肩を揺らして泣く。ただ、涙が頬を伝うのを感じて泣く。
鼻水を垂らし、ティッシュを撒き散らし、こらえきれずに、
僕は、泣く。
今まで、一番泣いたのはいつだったろう。どんな時だったろう。
これから泣くのはどんな状況だろう。
何歳まで泣けるだろう。
どんな顔で泣くだろう。
今日も泣いた。明日も泣こう。明後日は、わからない。
でも、夕日が赤いなら、風が柔らかなら、
君が優しいなら、
僕は、泣く。
そして、浄化される。
昇華していく。
(泣)
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by ten2547 | 2004-09-16 22:00

君の御霊安らかに..

またしても、幼い命が奪われる。
彼の短い人生は、それでも幸せな時もあったのだろうか。
誰も守ってくれる人のいない、小さな、だけど僕らとなんら変わらない、
細胞と遺伝子を持ち、笑い、泣き、恐怖を感じ、
叩けば痛いし、血も流す。彼らは同じ人間なのだ。
人間が人間を自らの手で葬る。
それしか解決の道がないと、勝手な理由で、傲慢な理屈で、
そしていつの間にか失われた理性..アイツはもはや人間ではなかった。
そのエネルギーを向ける相手を間違え、一番弱いところを襲う。
大人は大人同士で問題を解決するべきで、
子供を道具に使ってはいけない。
守られなかった命、失われた未来。
アイツはこれからも生き、彼らは永遠に戻らない。
ヒトは、
いつの間にこんなに愚かな存在になってしまったのだろうか。
自分のココロの闇に気付かないまま、
闇があることさえ知らない不完全な生き物として、
存在する。
それは、歩く凶器で、狂気だ。
隣にいるかも知れない。
自分自身かもしれない。
合掌-
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by ten2547 | 2004-09-15 23:44

睡魔

午後、崖から落ちる感覚で、僕は崩れ落ちそうになる。
腕に針を刺したぐらいではおさまらないくらい
唐辛子を口に含んでも静まらないくらい
自分ではどうしようもないほどの激しい眠気に頭がぐらぐらする。
何なんだ、これは?
目の前の文字が、数字が歪む。
間違ってパソコンのキーを押したら、全てが削除されてしまうかもしれない。
毎日、毎日、僕を襲う睡魔。
それは、僕の弱さなのか?
身体の発する危険信号なのか?
単なる寝不足なのか?
いや、睡眠は十分なはずだ。
だが、まてよ、僕が寝ている間の姿を自分で見たことはない。
起きて歩き回っているかもしれない。
寝たからといって、「眠っていた」とは限らない。
周りを見ても、そんな人は誰も居ない。
きっと僕の不自然な身体の動きは気づかれているに違いない。
ちゃんとしなくちゃ、眠ってはいけない。
立ち上がる、顔を洗う、お茶を飲む、アメを含む、背伸びする。
だめだ。もう、だめだ。
椅子からずり落ちそうになる。
眩暈がするといってごまかそうか。
気分が悪いと早退しようか。
どれだけ時間が過ぎたかわからない。
僕は「戻った。」
もう、大丈夫だ。
魔の時刻、会議中でも眠くなる。(「だから」の間違いじゃないか?)
本当に魔物が乗り移ったのかも、なんて、
バカバカしい。
緊張感の欠如、それが妥当な結論だろう。
明日は、特に予定がない日。
恐怖の午後。
外出でもするか。
それより、『早く寝れば!?』
ごもっとも。

※みんな!眠くないか?
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by ten2547 | 2004-09-14 23:22