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連鎖~満月前夜~

キセキの出会いは、僕を幸福にし、戸惑わせ、再び根拠のない自信を与える結果となった。
日曜日、僕は新しいボタンダウンのシャツを3枚買った。
新しい、いい出会いがあると真新しいシャツを来て会社へ行く。
雨でも気分は上々だ。

彼とは静かにスタートを切れたなと思った月曜日、予期せぬことが起こる。

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今日は会社の行事で飲み会があった。
和やかで温かい儀式は滞りなく終了し、控えめなアルコールもいかにも「月曜日のお付き合い」って感じだけど、これくらいが丁度いい。
帰り道、僕に近づいてくる人影に、お疲れ、どこか行くの?と声をかけたけど、その後輩は無言で僕の少し前を歩いている。気分でも悪いのかなと思ったけど、なんだかそれ以上声もかけ辛くてそのまましばらく同じ方向へ歩いていた。
じゃ僕はここで、と後輩に別れを告げて方向を変えて歩き出した僕の後ろをついて来る。
あれ~○○クン、うちどこだっけ?こっちでいいの?
ハイ、こっちです。
いや~違うよな~とか思ったその時、○○が言った。
同じところじゃないですか、僕ら。
え!?
同じ部屋に住んでるのに何言ってんですかぁ....
酔っ払ってるのか?どうしたって言うんだろう。いつも真面目な彼とは思えない。
○○クン、酔ってるね~。大丈夫か?
何だか妙な感じになって来たけど、ホントに家まで来ることはないだろうと思っていた僕は甘かった。
ここですよ。
そう言って○○は僕のマンションに入ろうとする。
そうなんだ。じゃ鍵開けてよ。
あ、さっき無くしちゃいました。
酔っているのか、マジなのか、単に僕をからかっているのかよくわからん。
オートロックの扉を開けると○○も入ってくるのでだんだん不安になる。こいつマジで誘ってるのか?
さすがにエレベータに乗り込んできた時はヤバイと思い、外に出て真意を確かめようと呼び寄せた。

どうしたの?何か悩みでもあるのか?
いえ。
じゃどうしたんだ?
好きです。
○○は僕の目を見てそういった。
そんなことここ何年も言われたことないのに、会社の後輩からこんな場所で突然の告白?

好きってどういう意味?
キス、したいってことです。
驚愕した。こいつ一体何を言ってるんだ。冗談にしても度が過ぎている。もう笑っていられない。家に入れるわけにはいかないので、ここは反対に迫ってみようと○○の腕を取って引き寄せようとした時、スルリとかわして走り去った。

変な奴。でもなぜか胸がドキドキしていた。もしかしてアイツは本当に男が好きなんだろうか。それとも酔った勢いのシャレなんだろうか?でも、あの目は本気のようにも思えたし、好きだのキスだのって男が男にそう簡単に言えるもんだろうか....

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余りに衝撃的な出来事だったので、彼にメールした。
受け取った相手も驚いていた。やはり笑い飛ばしてはもらえなかったか...

ああ。今度○○に会社で会った時、どんな顔すればいいんだろう。

人を好きになるエネルギーは別の気を引き付けたりするのだろうか。
いろんなことが一度に起こって波乱の一週間が始まった。


※気を取り直して金曜日は彼とご飯食べに行くことにする。
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by ten2547 | 2009-07-06 23:05 | 赤室

コイビトとかアイカタとかナントカカントカ...

名前、呼んでみる。
切ない。
もう不安な気持ちを隠せないでいる。

毎日メールなんか送ったら、またウザイと言われそうだ、とか、
連絡しないで今日一日を終わるなんて僕には出来ない、とか、

そうだ、ハッキリ言えばいいんだ。
僕はこう思う。
僕はこうしたい。
キミはどう?
どうしたい?

話したいことがいっぱいある。ようで、
別に言わなくても何の影響もないことばかりで、

ただ欲しいのは「次」で、
なんだ、何も変わってない。20年前と同じだ。
怖いのも「次」で、
そうだ、突然始まって突如としてそれは終わったりするんだった。

深い理由なんてない。
浅くても結果は同じ。

もう一度、名前呼んでみる。
もう二度と、こんなことはないかもしれない。

それを
そのキモチを言葉にして伝えればいい。
そんな簡単なことさえ僕には出来ない。

キミは...誰なんだ?


※何を考えているんだ?
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by ten2547 | 2009-07-05 23:52 | 赤室

恋人宣言

してもいいですか?
そう言われて即答できなかった僕をどう思っただろう。
自分を好きになってくれた人を好きになった。これ以上何を望むのか?
迷ってる?
疑ってる?
困ってる?

今日一日、ずっと彼のことを想ってた。
何をしててもひとりでは全然楽しくなかった。
きっと、もっと好きになる。
彼無しでは生きていけなくなる。

それを、
恐れてる。

そんなところかな....

いいじゃないか、それでも。僕にはそれしかできないんだから。
安定した穏やかな関係が築けるよう、頑張ってみるしかないと思いつつ、彼を失う最悪の事態も、心の片隅で想定しておこうなんて、いつも通りの自分が醒めた目で僕を見ている。


※だんだん好きになる。もっともっと好きになる。
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by ten2547 | 2009-07-05 20:08 | 赤室