太陽か月か... 

僕らの日常は淡々と過ぎていく。
キミは住所を変更し、キミの郵便がポストに届くようになって、2ヶ月。
少しずつ、少しずつ、2人の人生が融合していく。
決して交わらない部分も残しながら、
それでももう互いの存在無しには生きていけないような錯覚と、
それと裏腹に時折牙をむく心の奥底の残酷が妙にリアルで、
一瞬で消え去る脆さに怯える。

ふと、よぎる、疑念。

本当に大丈夫だろうか。
僕らの間にヒミツなんてないよね?

キミの目が潤む。
キミの瞳が曇る。

僕が尋ねる。
何が欲しいのかと。
何が望みなのかと。

キミは応えない。
キミは答えない。
それがコタエであるかのように。
いつものセリフでお茶を濁す。

そうじゃなくて、
僕が本当に知りたいのは、
そういうことじゃなくて、
どっちがいいのかってこと。

どっちでもいいは、
どうでもいいと一緒。
どっちでもいいは、
どっちも嫌と同じ。

コタエテホシインダ。
ボクハキミノコトバデキキタインダ。

僕は意地悪だね。
いや、そうじゃない。

キミがそうせるんだ。
僕の邪悪な部分を刺激する、
そのまなざしの先にある淫らな欲望が、
僕を狂わせる。


※これだけはハッキリさせないんだね。
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by ten2547 | 2011-06-19 10:56 | 青筆

ハードタイムラバー

征服感に酔いしれる。
真意を量りかねていた自分にとって意外な答がそこにあった。

自分の中の♂が目覚めた。
身体の奥深くに眠っていたサディステックな志向に火がついた、のだろうか?

のしかかり、激しく攻めるかのような行為が、
自分ではなく、自分ではない誰かの自制心をも奪い、
痺れるような快感に身をよじり、声をあげる姿を、不思議な気持ちで見下ろした。

これは本当に自分のしている行為の結果なのだろうか?
これさえも仕組まれた罠なのではないだろうか、などと
有り得ないことを冷静に考えながらも、破壊の勢いは増すばかりだった。

気持ちいいとか、感じているとか、そんなことどうでもよかった。
ただ、ねじ伏せたかった。
最後の瞬間を見届けたかった。

この淫らでアブノーマルな行為の果てに、僕らの存在意義があると信じて...


※別の意味でウラヤマシイ。
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by ten2547 | 2009-08-17 22:12 | 青筆

seido

そっと、指先に触れてみる。
その指を少しずつ上へ上へと這わせてまたそっと離す。
心臓がドキドキする。
寝ているのか、起きているのかわからない。
もう一度指先で触れてみて、抵抗しないことを確認すると手を握ってみる。
指と指を絡ませながらぎゅっと力を入れると彼も僕の手を握り返した。
心臓が激しく鼓動する。

うす暗がりの中、僕らはほんの少しだけニセモノの愛情を交わして、互いの同意の下、忘れかけた温もりを貪るように体温を感じ、呼吸を感じ、動物として交じり合った。

何時なのかわからない。
ここがどこなのかも定かでない。
ましてや相手が一体誰なのかも知らない。

それでも身体を重ねれば、眠っていた神経が呼び覚まされ、スイッチが入った機械のように止まらない。欲望と絶望と苦笑いの希望が入り混じった、快感でもない何物でもない意味なき行為として足跡を残す。

だから虚しすぎて最後まで至らない。
契約は成立しないで不発に終わる。

再び天井を見上げて、後悔とも諦観とも区別のつかない、荒涼とした気持ちを抱えたまま動けないで居た。
そこには僕の求めたものは初めからない。
そんなことはわかっていた。
それでも僅かな可能性を求めて、自分の持つ可能性のかけらを信じて裸になった。
惨めな姿を晒しつつ、開き直る術も身につけた。
忘れてた。
感謝の気持ちを。

こんなにたくさんの人がいて、欲望が渦巻いているのに、何一つ満たされない。
満たしてあげられない。

やっぱりここじゃなかったな。
僕の居場所は....


※キレイごとなんてまっぴらだ。
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by ten2547 | 2008-11-06 22:35 | 青筆

北に技あり

でかいのが好きか?と聞かれ、
そうでもないよと答える。

淡白なようで、意外と尾を引くその感じに惹かれる。
内に秘めた情熱のような、間接的に伝わる想いに焦がれる。

脳天を貫くような、体中に走る電気のような極上の快感は、
たぶん脳ではなく、自分でも知らない身体の器官が記憶している。

涙が出るほど嬉しいことや、唇震わすほど悔しいことも、
匂いやテノヒラの感触、その時流れていた音楽に刻まれている。

懐かしいとか、そういう感じでもない。
見たこともないとか、期待するものでもない。

自然に、スッと入り込んでくる霊魂の赴きで、身体も委ね、思考も止まり、
世界中の時間がそのためだけに用意されたように優しく包み込む。
僕を、僕らを取り巻く環境を。
ほのかな灯りが照らし始める。

だから、大きいのが好きなんだろ?
うん、でも重要な要素じゃない。それはウソじゃない。

こんな日は、こんな季節は、きっと細胞も衣替えに勤しんでいるだろう。
環境に適合しようと新旧入替を行っているだろう。
きしむ音が聞こえる。
油が切れたように苦しそうに喘いでいる。
そうまでして得ようとするものはやはり快楽でしかないのだろうか。

だって、気持ちいいんだもん。
神様が与えてくれた特技だし、誰にも迷惑かけることもなく変身できるんだ。
ただ、誰にも言えないけどね。誰とも共有できないけど、ね。
そんなこと問題じゃない。
そんなこと重要じゃない。

尽きることなく、枯れることない、永遠の欲望の渦の中で、
もがきながら手にした人生のご褒美をありがたくいただく。
昨日と今日は何も違わないのに、こんなにも変化していることに、
素直に驚くよ。

だから生きていけるんだね。
もう身体は悲鳴をあげているけど....

やっぱり、好きなんだよな。
やめられないんだよね。

死ぬまで。


※そのエネルギーできっと発電もできる。
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by ten2547 | 2008-10-04 08:03 | 青筆

僕のどうしようもなく貪欲な部分はいかんともし難い

彼女の歌が頭から離れない。

繰り返し、繰り返し、そのフレーズは響き、巡り、僕を勇気づけてくれる。


※神の子よ 許しを請いたまえ 
   跪き、懺悔を。
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by ten2547 | 2008-09-03 23:26 | 青筆

彼と彼の間で、僕はよからぬ妄想に耽る。

彼は颯爽と現れた。
まさか来るとは思っていなかったから、僕は喜び以上に動揺してしまった。
これほど彼が従順だとはね。
もう抱きしめてあげたいくらい僕は舞い上がっていた。
彼と並んで座っていた1時間、隣で僕は卑猥な想像に耽っていた。
僕とじゃなく、彼と彼が美しい交わりに汗を流しているシーンを思い浮かべていた。
彼らが寄り添っている光景は、この世のものとは思えないほど美しい。
2頭の駿馬が草原を駆けていく清々しさ、雄々しさ、そして何ともいえないエロティシズムが漂う。
僕の勝手な想像とは言え、賛同してくれる人は必ずいると確信する。とりわけ♀は同じ気持ちを抱くだろう。それほど彼らは完璧なのだ。完璧な「オトコ」なのだ。

そんな彼らと自分が交わる光景を想像する時、僕は失神しそうになる。
前と後ろに、上に下に、彼らの雄を手にし、口にし、挿入し、その全てをこの舌で味わい、彼らの愛する人でさえたどり着けない快楽の境地へと導いてあげたい。
普段目にすることのできない表情と、耳にすることのない野獣の雄叫びとともに、白濁の愛液を噴出するその瞬間まで、間断なく、アドレナリンを放出し、血流を早め、猛々しいシンボルを溶けるまで愛撫するのだ。僕のマシーンに装着するのだ。

体温が2度上昇する。
身体中に電気が走る。

その瞬間、彼らは少年になる。


※僕は全てを飲み干す。
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by ten2547 | 2008-04-19 19:23 | 青筆

歌舞伎町地獄絵図

僕の隣で若さが輝いてた。
年齢にカカワラズ僕の心を刺激する言葉や生き方、考え方に頷きながら、良からぬ想像に股間を熱くしていた。
最低だ。僕は。


※最高だったな。今夜は。
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by ten2547 | 2008-04-07 02:09 | 青筆

ジャンパー

瞬間移動するのだ!

僕は奴の指の動きに身悶えていた。
そうやって攻められる(責められる)ことを望んでいたってことを1枚1枚剥がされていく。
全身感じるんだ。
こことそこは特にね。
じゃかましい!要求なんかするな。
激しい言葉に更に興奮する。
「自称超ドS」は僕を弄ぶ。僕は弄ばれる。自分の意思とは関係なく、身体は一々反応し、膝はガクンと折れ、懇願するようなまなざしで奴を見上げて請う。
もう、止まらない。
僕は奴に全てを預けて、なすがまま、されるがまま、体中に電気が走る快感に酔いしれる。
面白いほどに、機械仕掛けの人形のように、体裁も気にせず、あらゆるプライドも投げ捨て、ただその一点に向かって上昇していく。
そして頂点に達する寸前、僕は移動した。

お久しぶりです。
ああ、どうも。
8年前にお会いした、○○です。
は、8年、まえ、ですか....
昨日のことさえ定かではないというのに、そんな前のことを覚えているなんて、彼の記憶力が優れているのか、それほど強烈な印象を与えてしまったのか、僕は申し訳ないけど全く覚えていない。思い出せない。
よく見れば、かわいい顔をしている。
そんな出会いがあったのだ。
まるでたった今、その世界から瞬時に移動してきたのではないかと思えるほど、記憶の彼方に僕がいた。彼との出会いがあった、のだろう。僕が僕の知らないところで僕を演じている。

続きはベッドの上で、もっと激しく、もっと淫靡に、もっと猥雑に実行された。
全身がバラバラになるほど欲情した。
きっと見たこともない表情で、聞いたことのない喘ぎ声で、僕はイッタと思う。
目覚めると全てが過去になっていた。

限界だ。


※胃薬飲みつつ、酷使する。
  ごめんね、自分...
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by ten2547 | 2008-01-27 19:40 | 青筆

バタフライ ナイト

パパ、見て、チョウチョよ。
ああ、そうだね。

僕はただ眠りたかったんだ。
深い眠りはムリでも、今日一日を過ごすための睡眠が欲しかったんだ。
無防備に自分を曝け出して、なすがまま、されるがままの状態を望んだわけじゃない。
僕の意思とは関係なく、ひたすら性欲を満たしたい人もいるのだろうし、それはそれでしょうがないことだとわかっている。拒否するのも面倒だし、積極的に参加する気もない、中途半端な、それでも抑えきれない欲望の切れ端を抱いて、僕は真っ暗闇の虚空を見つめていた。
この人、だれなんだ?
どうして僕の上に乗っかってんだ?
夢、だったのかもしれない。

サム、パパを守ってね。
だめだ。連れてはいけないんだよ。

僕を覚えてないの?
もちろん、覚えているさ。
あの時の気持ちも、ときめきも、愛情さえ、この手の中に残っている。
でも、もうキミじゃないんだよ。
それはなぜなのか、自分でもよくわからない。
花から花へと、甘い蜜を求めて移り行く蝶のように、その実態は醜い性奴でも、涼しい顔して座っていられる。ほんのちょっとの優しさのお裾分けも無しって感じの冷酷非情なこの僕を、そんな目で見るなよ。その目に惚れたんだよな。そして今はその目が疎ましい。
荒廃している。
何もかも...

そして彼は、伝説の人となった。


※東京って潜在的可能性が面白い。
  思わずコート買っちゃったよ。
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by ten2547 | 2008-01-13 23:31 | 青筆

霧の中

朝から深い霧に包まれた街を見下ろす。
さて、僕はどこへ行こうか。
大都会の冷気を浴びて、百万年の孤独ごっこもいいな。
汗をかくほどの暖かさの中、低温やけどに近いシアワセに浸るのも悪くない。
さんざん人の悪口で盛り上がる了見の狭い人種と一緒にいると、自分まで同種と見られそうでたまらない。
そんなに他人の幸せが妬ましいのか。
いいじゃないか。ひとのことは。
放っておけばいいんだ。
僕等には関係ない。

霧の中、手探りで求めたささやかな幸福は、ほんの少し指先に触れたような気がしたけれど、あまりの眠気に揺らぐ頭では到底正確に把握することなんかできなくて、ただ、激しくファックされることだけを望んでいることを、それだけに意識を集中させれば、答えは簡単だった。
愛とか恋とか優しさとかそんなのどうでもいい。
その時の僕の性欲を満たしてくれるものがあれば十分だった。
甘ったるい時間をすっ飛ばしてホテルに直行した。
これだ。僕の欲しかったものは。
肉を貪った。
「マシーン」を飲み込み、「マシーン」の快進撃に昇天した。
「マシーン」は完璧だった。
完璧にプログラムされたメニューをこなした。
鏡に映った己の痴態に、生きている、と感じた。
同時に醜い、と思った。
でも、それが一番望んでいたものだから、僕の口は半開きで、聞いたことのない喘ぎ声を漏らしていた。
動物だった。
ケモノだった。

霧はまだ晴れない。
今夜もまた、自分の心の声に従って、突然新幹線に乗ってみたりしよう。
その先にあることについては何も考えず、何も期待しない。
そうすることが大切だ。
ここにいるよりはマシ、だから。

朝になったら、きっと霧は晴れているだろう。


※もう一度お願いします。
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by ten2547 | 2008-01-12 12:45 | 青筆