東方奇譚

秋晴れの連休、友人と連れ立って東京へ行った。
考えてみれば長い付き合いだが、一緒に国内を「旅行」したのは初めてだ。

理由は、特にない。わけではない。

僕は一人で行動するのが好きだし、彼は相方がいる人だから、当然の如く週末は一緒に過ごすことは少ないわけで、まあ、そんなこんなで初の遠征と相成った。
またまた珍道中やね。

上京の目的は特にない。わけでもないが、東京でなければならないわけでもない。
ただ、西へ東へ移動する順番というか、タイミングで今回は東、となった。

行楽シーズンだからか何だか知らんが、ホテルが一杯でやっと見つけた部屋は「ダブルルーム」....しかもカップル云々と余計なことが書いてあるので、ホテルに電話して男同士でも利用可能かどうか訊いてみた。
「ええ、お客様さえよろしければ...」とのありがたいお返事をいただく。
以前、男同士の宿泊を断られたというのを聞いたことがあるので念のためと思って確認したのだが、よく考えれば何で同姓同士ではダメなのか理由がさっぱりわからない。まあ、普通は成人男子が一つベッドで寝ることなんてないのだろうが、利用不可の理由が『それ以上のご関係の場合は』という枕詞がついているようで、しかもそれを宿側が意識していることが何ともヤラシイというか、単なる人種差別じゃないかと、どうでもいいことで心臓がドキドキするのであった。僕らは何がどう間違っても「間違い」など犯さないので、しかもホテル滞在時間は4時間ほどで、爆睡状態間違い無しの朝帰り仮眠宿としての利用だから、どんな部屋でも大丈夫。
にしても、ベッド、小さいやないか~い!!
ま、こんなもんでしょうか。ね。

さて、行楽シーズン真っ盛りということで、新幹線も指定席を予約して、万全の体制をとる。
これも一人なら自由席に並べば一席くらい何とかなるのだろうけど、満席で座れなかったり、席が離れたりすると嫌だな~などとまるで恋人同士のような感覚で、というのはウソで単に楽チンに行きたかったので出張以外では滅多に座らない指定席を買う。
案の定、指定席は満席だった。
と言うことは自由席はそれ以上の混み具合だろうから、正解だったかな。

東京に着いて在来線に乗り換え、ホテルへと向かう。
とりあえず映画を観ることにしていたので、先にチェックインしてからと思っていたが、時間がないことに気付いて荷物を持ったまま映画館へ直行する。
その日東京は午後から気温が下がるとの予報だったが、早足で歩いたせいもあって結構汗をかいてしまう。映画館は冷房が効いていて、その内寒くなるというオマケもついて、この季節の温度管理は難しい。
観た映画(「闇の子供たち」)のせいもあってか、気分は少々凹み気味..

外は気持ちのいい風が吹いていた。
さて、シャワー浴びて、ご飯食べに行くとするか。

夕食はタイ料理と決めていたので、迷うことなく店に向かったが満席で入れない。
待つのも面倒だし、他の候補店もないので、その辺りの定食屋で適当に済ませる。このあと死ぬほど飲むことを考えて、ご飯を半分残してしまったが、最初から半ライスにしてもらえば良かったと反省する。(というか、定食を選択していることからしてどうやねん、と。)

その後はビール、焼酎、ウィスキー、と地味な内容でしこたま飲んで、東京の夜は更けていったのでありました。
一人だとなじみの店で閉店まで沈没することが多いけど、今回はせっかくの機会なので、初めてのバーを訪れてみた。その中で、ここはまた来たいと思う素敵な店を見つけた。雰囲気も、客層も接客も僕の好みにピッタリで、食器や小物、BGM、店の隅々にまで店主のこだわりが見て取れる、落ち着いたオトナのバーって感じだった。こういう場所が地元にもあるといいよね。と、いつもの「ないものねだり」と「だから東京はいいところ」が始まる。


※今度は西へ、なんでやねんの夜を求めて...
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by ten2547 | 2008-10-13 21:14 | 戯言