人気ブログランキング | 話題のタグを見る

海外なんて全く興味アリマセン。

何でもひとくくりにして、最近の○○はナンたらの傾向がある、などと分析したがるんだね。
で、最近の若者は海外もしくは海外旅行にはあまり関心がないのだそうだ。
ヒマがない、カネがない、そもそも興味なし、言葉通じないし、行ってもつまんね...

自分の生まれた国で全てが完結することはシアワセなことだ。
食べ物や衣服、生活のあらゆるものを自国でまかない、生産、消費が成立し、自国の言語で全てが表現でき、自国の通貨が強大ならば、わざわざ外国へ出かけることもないし、異国の言葉を学ぶ必要もない。

かつてこの国はそれを実現していた。
島国という地勢を活かし、世界に門戸を閉ざし、自国の力だけで生きていこうとした。
でも完全には鎖国はできなかったのだろう。
必要最低限のものは確保できたかもしれないけど。

今、この国は世界とつながっているように見えて、実はかなり鎖国状態にあるらしい。
中途半端にでかい市場があり、何となく海外から来るものには警戒する体質のせいかもしれないし、かつて一度も植民地になったことのない稀有な「先進国」という、特異性のなせるわざかもしれない。

それでいてかなりの部分を外国に依存しているのも事実で、この国を滅ぼすのはミサイルよりも兵糧攻めが一番なのではないかというくらい、だれかのおかげでお腹がいっぱいになれることもみんな知っている。
知っているけどどうでもいい。
どうでもいいけど産地にはこだわる。
値段だって安い方がいい。
見た目にもキレイな方を選ぶし、クスリなんて使って欲しくない。

そんな僕らのわがままを満たすため、今日もどこかで自分の髪の毛を売る女がいることは知らない。


※別に旅行に行かなくてもいいからさ、そのオシャレな洋服がどうやって作られたかくらいは知っておいてもいいんじゃない?

by ten2547 | 2008-07-13 15:00 | 雑感