夜行列車

普段テレビドラマなど見ないけれど、土曜の夜、家に帰っていたこともあり、特に何もすることがない風呂上りに、たまたま始まった「点と線」を観た。
2時間ドラマかと思ったら2夜連続の前編だった。
え、ということは明日(日曜日)も観ないといけないわけ?
などと思いながらも、特にすることもないので最後まで観てしまい、ついでにこっちに戻って後編も観てしまった。

夜行列車で九州や北海道(途中で青函連絡船だけど)へ何時間もかけて行っていた時代設定なので、事件解決にも時間がかかるし、トリックもそんなに複雑でもなく、飛行機ってまだ飛んでないんだっけ?何て思ってると、ええ!?っていう感じで、事件解決してしまうあたりは微笑ましい限りだが、今はどこへ行くにも便利で早くなったから、アリバイ作りもたやすい反面、バレるのも早いわな、などと本筋と関係ないところで、かえってこの時代だからこそできた設定に素直に感心した。「踊る大走査線」とは全く反対で、所轄のベテラン刑事に本庁の連中が敬意を表し、敬礼しているあたりなんかも、やっぱり時代の違いだろうか、背中がむずむずするのを感じながらも、これまた素直に、いいじゃん、などと思ってしまうのでした。(クサいセリフが似合う青春ドラマに通じるものがあるか?)
宿帳や乗客名簿なんかも全部手書きだし、当然携帯電話なんかもないわけで、ぼんやりしたアナログの景色の中に、くっきりと浮かぶ真実の姿は、今よりも濃く、太く、ずっしりとしているように感じるのは、最近やたらとわけのわからない殺人事件が多いせいでもあるのかもしれない。

便利で軽くてペラペラな現実の中では、何でもすぐに手に入るけど、大して面白くも可笑しくもなく美味しいわけでもないことに気付いてしまい、受け入れる器の大きさもなくて、途端に回路がショートしてしまうのか、実際に経験したことがないことを、さも体験したかのような勘違いや思い過ごしも手伝って、迂闊に手を出してしまい、即拒否されてもう見境なく理性もなくただの野蛮人と化してしまう。

そんな時代だから、夜行列車なんか耐えられないだろうな。
僕も乗ったことないけど。(夜行飛行機ならあるが...)
かえって面白いかもしれないけど。
もう時代は元には戻らない。


※そうやって人も地球も滅びていくんだね。
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by ten2547 | 2007-11-26 23:22 | 戯言