ラブソング無用

じゃあ、みんなで乾杯しましょう!
何に乾杯するの?
えっと、みんなの幸せに、かんぱ~いっ!

酒の勢いが加わっているにせよ、そんな風に親しくされれば悪い気はしないわけで、適当に相手しているうちに、何やら怪しい雰囲気になりそうになるのを、必死に似合わない理性的な振る舞いで耐えている自分というのも、損してるのか、大人というのか、結果的にはそれでよかったのだろうが、最後の最後までラブソングは歌うまいと、こだわった。

久しぶりに会った人とマニアックな話ができたことで、ああ、やっぱりこういうことって必要なんだなと思う。ほとんど会話の無い状態でも僕は特に居心地が悪いとかって感じないんだけど、人によっては沈黙に耐えられないみたいで、やたらと話を振ってくるんだけど、僕は上の空に加えて、力のこもった熱唱に阻まれて、ほとんど聞こえてない。へえ~とかふ~んとか気の抜けたサイダーみたいな返事をしながら、全然違うこと考えてた。

左の耳には甘ったるい歌...
右の耳には大して興味も無い話...
僕の視線の先には...そんなことばっかり考えてるからダメなんだ、ろうな。
時々フラッシュバックする恐ろしい光景に思わず小さな悲鳴をあげながら頭を振って映像を消去るように、それを忘れたいかのように、次々と流し込む悪魔の水も、どうしたわけかあまり効果がなかった。むしろ、だんだん冷静になっていく自分を上から眺めながら、行けるとこまで行ってみようと再び睡眠時間を削ってみた。

よし、じゃ歌ってやる。
悪魔の子守唄を。
みんなの不幸に乾杯だ。


※僕ら、哀れだったかなぁ...そういうの結構好きなんだけどなぁ...
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by ten2547 | 2007-09-24 23:12 | 戯言