午前4時の抱擁

あ。
人の身体って、こんなに温かいんだな。

僕にできることは限られている。
だから、その限られた範囲でできることをやった。
それで何も結果が出なくてもそれでもいいと思った。

熱い視線を交し合っても、それだけでは満たされず、
告白しようと決意しても、「諸般の事情」が妨げる。
若いんだからためらわないでど~んといかなくちゃ、って、
「若いもん」に言いながら同時に自分に言い聞かせてた。
確かにいいオトコだったよね。
僕だってキミと同じ気持ちだったさ。なんてね。

終電以降が本当の大人の時間だね。
ここで夜明かしだ。
もう僕らに迷いはなく、ちょっとだけエッチな雰囲気も加われば、
それこそ結果なんか伴わなくとも、楽しければそれでいいじゃんと、
はしゃいだのがいけなかったのか、大事なものとともにキオクも無くしてしまった。
いくら探しても見つからない。
悲しかったのは帰りの切符を無くしたことではなく、
改札を抜けたあとどこへやったかを覚えていないことだった。
財布の中?胸ポケットの中?それともズボン?かばんの中か?
思い出せない。
昨日のことなのに。
それが何よりも情けなかった。
もう自分の人間としての能力は衰退期に入っていることを思い知る。
まだ徹夜で飲める元気はあっても、それを支える機能は確実に弱ってきている。

その内、命も落とすかもね。

ただ、はっきりと覚えているのは、人の肌の温もりだったことが、
救いといえば救いか。


※台風接近中
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by ten2547 | 2007-07-14 18:23 | 戯言