席を譲る。

保険会社のテレビCM---

>バスの中で作業服姿の男性が立ち上がり、妊婦に席を譲る。
>妊婦は少し驚くがありがたく好意を受け入れ彼の席に座る。
>男性が降りるバス停に着き、彼は妊婦に会釈し、彼女もそれに応える。
>バス停には彼の奥さんが迎えに来ている。その奥さんも身重だ。
>二人手をつないで夕焼けの中、我が家へと帰っていく。

男性は一見「そんなことをしそうにない」感じ。
ちょっと上目遣いで、見方によっては挙動不審?
だから親切にされた妊婦もちょっと戸惑い気味?
まあ、いろんなことがある世の中だから、無償の好意には用心したくなるのもわかる。

でも、人間まんざらでもないよ。
こうやって真面目に、自分の生活を営んでいる人が大部分で、ホントは他人に親切にしたいと思っていても、なかなか行動できないだけで、下手に声でもかけようものなら誤解されるんじゃないかと、面倒を避けているだけで、心の中では「ああ、席譲らなくちゃ」って思っているんだよ。

僕の数少ない経験で、ニューヨークの地下鉄とタイの乗り合いタクシーで見た、爽やかな「好意」は、何の気負いもなく、ごく自然で、親切にする方も、それを受ける方も実に大人で成熟した趣で、誰かに言われてやっているとか、教育の賜物とか、そういうものではなくて、人間の持っている普通の気持ちがそのまま行為になっていることが新鮮に感じた。(とかいってホントは下心アリアリだったのかもしれないが)

日常の何気ない風景だけど、どこにでもありそうだけど、実際に自分ができるかどうかとなると自信がない。(譲ったあとがちょっと恥ずかしいし、ましてや断られたりしたら最悪だ。)

その内、「席を譲られる側」になるかもしれない。その時、自分は素直にアリガトウといって他人の好意を受け入れられるだろうか?


※「ワシを年寄り扱いする気かぁ」なんて怒鳴る嫌なジジイになってたりして。
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by ten2547 | 2007-02-24 09:40 | 戯言