月の余韻

いい月出てるよ。

そう言って僕が指差しても、彼らは大して関心も示さず、なぜ僕がそんなことを言ったのかを知りたがっているようにも、どういう反応をしていいかわからないようにも、見えた。

今夜は満月。
別に共感も共鳴もいらない。
何となくそんな気がして空を仰げば、きっと君も見ているに違いないあの輝く天体に、僕はそっと手を合わせる。

昨日も僕のグラスを持つ右手は止まらなかった。
月曜日から酒を飲む元気なんてないよ、と言いつつ、すっかりできあがってしまった僕に追い討ちをかけるように、イカシタ奴らが声をかける。きっと社交辞令で誘ったに違いない二次会にひょこひょこ付いて行くダメな自分を嗤いつつ、でも彼らと一緒にいられる喜びもまた捨てがたい。
普通だったら一緒に過ごすことなんてとてもできない「超イケメン」達が僕をヨイショしてくれるのは、さながらホストバーの心地よさ(と同時に居心地の悪さ)だけれど、僕は彼らのこと嫌いじゃない。
彼らの視線が全然別のところに向けられているのは百も承知で、それでも自分の立場をフルに利用して、僕は彼らの頭をナデナデしてあげる。計算してるのか純情なのかそれはわからないけれど、素直な感情の表現は見ていて清々しいし、爽やかでちょっとエッチな風情も実に絵になる連中だ。

自分とは全く違う世界に生き、時に自分の世界で四苦八苦する彼らを僕は応援しようと思う。
女だったら迫って押し倒して結婚する、なんて奥の手もあるんだろうけど...


※ホントに僕の下で仕事する気あるの?それならマジで考えてもいいんだよ。
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by ten2547 | 2006-12-05 21:30 | 戯言