美しき横顔に心地よく響くキミの声春を呼ぶ
用もないのに顔を向けて、視界に収めようとしていた。
受話器の向こうのキミに胸がドキドキしていた。
こんなに近くにいるのに、どこかで関わっているのに、
まだ僕らの間には事務的な空気が漂う。
友達に、なりたい。
仲間に入りたくて飛び込めない子供のように、僕は遠くから眺めている。
キミは、春のように軽やかだった。
キミは、春のように透明だった。
キミは、飛び切りの笑顔で、僕の心を和ませてくれた。
アフター5のキミを見てみたい。
この制服の下にある、本音の交流の向こうに、
見たこともない表情が隠れているのかもしれない。
それは知らないほうがいい世界かもしれない。
見ないほうが幸せなのかもしれない。
※全ては想像の世界に遊ぶ実体のない、それでも確かに「そこにある現実」だ。
by ten2547 | 2006-03-15 23:14