海岸通りのハングル

彼らはいかにも「はじめて来ました」って感じだった。
僕の隣でガイドブックを広げて自分達の行き先を確認し始めた。若い男性の二人連れ。メガネをかけた方が辞書とガイドブックと格闘しているのに、相方は全く手もかさず、しかめっ面でどこ吹く風って感じだ。そんな様子が面白くてしばらく観察していた。
「どちらへ行かれるんですか?」声をかけた僕に差し出されたガイドブックにはハングルが並んでいる。
「ここです。」「それならこのあたりで降りれば近いですよ。」「ここから遠いですか?」「いえ、もうすぐです」交わした会話はエイゴで、短く、その間もしかめっ面くんは怖い顔したままだ。
5分後、大きな荷物を背負って彼らは下車していった。
去り際、しかめっ面君がはじめて口を開いた。「ありがとう」「どういたしまして」
「いい旅を!」
あの二人、きっと「カップル」だな。期待も込めてそう思った。

※いいな、若いって。
[PR]

by ten2547 | 2006-01-12 23:30 | 旅行