記憶の彼方

人間の記憶というのは不思議だ。
ある時、全く覚えていない時間がある。
まるでタイムスリップしたかのように時間と空間を越えている。
酒のせいで、僕は異国で時空をさまよった。危険だから泥酔しないように気をつけていたのに、体調が悪かったのだろうか、それとも何かのクスリの作用なのか、ぷつりと途切れたその間、僕はどうしていたのだろう?
盗られたものはなさそうだ。暴行された形跡もないし(ってあたりまえか)、とにかく無事でよかったというしかない。
いくつか、一瞬だが、ある場面が記憶されている。そこはどこだかよくわからない。誰かが僕を介抱してくれたのか?そんな親切な人がいるものだろうか?こんなところでもし倒れてでもしたら、病院か警察かへ通報されて、なんていうのが自然だけれど、そうじゃないってことは意識はあったんだろうな。ただ、覚えていない。この間の記憶のメカニズムはよくわからないが、以前にも同じようなことがあった。それは決してし粗相などあってはならない結婚披露宴の場で、不覚にも、本当に不覚にも、僕は記憶を無くした。その間大人しく座っていたと皆は言ってくれたけど、きっと何かやらかしたに違いない。人生の汚点を残した日が再現された。誰も救ってくれる人などいないところで。あまりに危険な行為だった。
翌日はしっかりおつりが来るほどのひどい二日酔いだった。一日中気分が悪く、久しぶりに自分の吐瀉物を見た。ただでさえ暑いのに、それこそクソ暑いトイレの中で、僕は「もうしませんから許して下さい!」と懇願していた。
それはきっと天罰だから。僕の犯した様々な罪に対する答えだと悟ったから。
たくさんの人に謝った。
本当にごめんなさい。

※今日一日かけて思い出そうとしたけど、ダメだった。
  悪さをしていないことを祈る。
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by ten2547 | 2005-08-09 20:04 | 旅行