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悩み無用(って何かのCMのキャッチだっけ?)

今が一番いい。
昨日話して得た結論だ。
若いときはなぜあんなにつまらなかったんだろう?若さという要素が関係しているのか、単に自分の心構えの問題なのか、時代のせいなのか、きっとあの頃はあの頃で今が一番と思って生きていたはずだ。人生に絶望するなんて3度の飯のごとく日常に安座していて、それこそオオカミ少年状態だから、何の重みもなく存在している。死にそうとか、もう帰ってこないからね、なんてセリフも、ねえねえ僕はここに居るよ。もっと僕を見て見て~と母親の裾を引っ張る子供と同じなんだ。
思いっきり後悔してみたくて、周囲を唖然とさせたできごとも、普通にその役目を果たす道具と化して、大した効果も残していない。人生においてサプライズは起こすべくして起こさなければならないのであり、ぼ~っと待っていてもあっちからはノックもしてくれない。ノックされても困るけど(あ、でも国勢調査の時はちゃんと応対してあげて下さいね。あれ、調査員大変なんだから!)
なぜ今が一番なのか。
過去に興味がないから。未来に期待していないから(不安も感じていないならなおいい)
写真もないし、夢もない。
ここにあるゲンジツ、ここいるワタクシ、そこにあるモンダイ、資産も負債も両手で抱えて、他人の誹謗中傷も枝葉を伸ばす肥やしに変えて、冷たい仕打ちも敢えて受けられるほど図太くなり、そう、何より多くを望まない姿勢がいい。楽だ。そして豊かだ。明日死ぬかもしれないから、今日を大事にするとかいうのでもなく、縁側で茶をすするほのぼのさと、もうこれ以上やったら足腰立たなくなる限界の挟間で得た最大公約数を瞬時に見分けるチカラは経験の賜物なんだろう。それら全てを総動員すると、若さが透けて見える。人前で喧嘩する情熱もいいだろう。食い逃げするくらいのやんちゃも許す。だけど、彼らはここへは来られない。多分入り口が見つからない。チケット売り場が見当たらない。それを裏から見たとき、自分が安住の地に辿り着いたことを確信する。
負け惜しみと人は言うだろう。
そうとも言えるだろうし、また同時にそれもどうでもいいくらい、居場所を確保した人間の強さは、何でも手にすることが出来るという勘違いと自信を背負って、すっと世の中に背を向ける。その時の快感がたまらない。それができる今が楽しくないわけがない。
何でも経済の話にもっていくんだ。
それも大事だろう。お金がないと逆立ちしたって手に入らないものもある。でもね、お金じゃないんだな。値札は下がってても、買わなくていい時もある。売り物でなければ買うこともできない。じゃ、どうやって手に入れるのか?その答えを見つける瞬間がある。感動する、はずだ。感謝の意味をかみしめる。世界中のありがとうを集めてユニセフに寄付したくなる。
でも、宗教だけはごめんだ。
今この国を支配し、左右している特定の集団には吐き気がする。
ダレも言わないけど、身の回りに潜んでいる。彼らの思想は静かに、確実にこの国を包み込み、ある時異常なまでの発言力を持つ。でもダレも叩かない。
危険なことだ。
これでいいのか。

だから祖国を捨てようと思う。
捨てられる前に、自ら出て行こうと思う。
それが唯一の希望といえばそうだ。
輝ける未来はここにはない。
じゃ、どこにある。
黄金郷?
パラダイス?
山深い庵かもしれない。

※その時も言うだろう。きっと言うだろう。「今が一番だ」って。

by ten2547 | 2005-07-31 09:48