悲しき巨人
叫べば叫ぶほど自分の首を締め、
愛すれば愛するほどその愛するものに刃を向ける。
自分のしていることは自分が忌み嫌う相手と同じ行為で、
世界中に恥を晒していることに気づかず、ヘラヘラと笑っている。
大きさや広さや多さや強さだけじゃない。
それを強調すればするほど、中身の無さを、矮小さを、弱さを、愚かさを、未熟さを、自ら証明している。
いつまでもその呪縛からとかれず、精神的には閉ざされた不自由な世界で偽りの繁栄を謳歌しながら、でも満たされない、認められない、埋もれたままの、さまよえる群集が足をひきずる。
その顔は、本当に醜い。
愛しているからこそ、余計そう思う。
※破壊からは何も生まれない。
by ten2547 | 2005-04-13 23:31