働くこと、遊ぶこと

自分が遊んでいる時、働いている人がいる。
働いている人を見るのが好きだ。自分のために一生懸命尽くしてくれる人を。
それは「仕事だから」とわかっていても、重い荷物を持ってくれる人、目的地へ運んでくれる人、ごはんや飲み物を作って持って来てくれる人、そして、自分には全く関係ないけど、汗して働いている人、、そんな人をぼんやり眺めながら過ごす、何も生産しない時間。
よく見ていると、同じ仕事をしていても明らかに人によって差があることがわかる。
僕がよく行くレストラン、ってもタイの話だけど。ここはエアコンもない大衆レストランだけれど、美味しくて安いのでいつも地元の人や観光客で混んでいる。
なぜかフロアはウェイターだけで、女性は全て厨房だ。一見すると「そういう店」にも見えるけど、僕としては男の子に「お給仕」してもらえるのはまあ、うれしいし、別に「そういう店」でなくてもそこはいいレストランだ。前から見る顔もあれば、新顔もいる。みんなだいたいきびきびと動いて、笑顔こそないけれど嫌な感じもない。そんな中でひとりだけ、注文はうかがってますか?とか他にご注文はありませんか?とか聞いてくれるのがいる。忙しいと片付けに来なかったり、水も持ってこなかったり、注文も忘れたりと、あるのも仕方ないけれど、彼だけはこまめに各テーブルに目を配り、自ら動いている、ように見える。たったそれだけのことだけど、彼にはすごく好感が持てる。みんながそうじゃない分余計にそう思える。別にそれをもとめているわけじゃないけれど、それは客としては気持のいいものだ。
ほんのちょっとしたことなんだけどね。
僕の場合、気に入った店があるとまず浮気しない。(人に関してもそうありたいけど..)
この前来て下さいましたよね?なんて言われるととてもうれしい。営業トークかなって最初は警戒してても、ちゃんと何を買ったかまで覚えててくれると、半年も前のことなのにとやっぱりうれしい。客と店員以上の関係になれるかな?なんて淡い期待も抱くけれど、そこは踏みとどまって、また来るよと去っていく。気持ちよく買い物をする。買い物はモノを買う行為だけではなく、満足していい気分になることでもあるから、そういういい関係は壊したくない。
ホテルの従業員ともすっかり顔なじみになったのはいいけれど、あまり親しくなるといろんなことが心配になる。セキュリティやプライバシーだ。一度、調子に乗って「おごってやった」らそれが当たり前みたいにねだってくるようになった。大した金額ではないとは言え、一線を越えてしまった自分を反省し、今回は何を言われても無視した。たぶん本気で僕に怒っていただろう。このホテル、もうやめた方がいいかもな。セイフティーボックスは一度も利用しなかった。客と従業員の節度を越えたところには何もいいことはない。
働くことは辛い。面倒で、単調で、つまらなかったり、だるかったり、眠かったりする。
遊びたい。そう思う。遊んでいる奴らを見ると、クソッって思う。
それなのに、いざ遊びに出かけると働くことが美しく見えてしまう。
早く帰って仕事したいな、とまでは思わなくても、その人の人生や、仕事を離れた時間の姿や、家族や恋人、いろんなことを想像して見る。みんな同じなんだよ。僕だって、1年のほとんどを砂漠の中を彷徨っているんだ。いつも遊んでいるわけじゃない。
そんなことわかっている。そのシアワセをほんの少しだけ分けてくれって言ってるんじゃない。そうだよね。それくらいはいいかもね。シアワセのお裾分けだ。独り占めはよくない。
僕もそう思ってた。この前まではそう思って、本気で「ハッピートゥギャザー」を目指してたんだ。でもそれは幻想だった。シアワセは自分でつかむしかないことを教えてくれた、ある出来事。もう過ぎ去ったことだけれど、僕は自分勝手を貫くことにした。
今年も、働いて働いてそして遊んで、少しは学んで改革して進歩しよう。
そして、シアワセになろう。
誰かと一緒に歩ければそれもいい。
一人で影を追うのも別に悪くない。
自然体で、自分らしく、人生を遊ぶ。
そのために、仕事をする。
それでいいじゃない。

※だからさ、我が「おとうと」よ。オマエもつべこべ言わずに働けよ。
  忙しくて僕になんか会うヒマがないと言ってくれ。
  それが僕にとって一番のシアワセなんだからさ。
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by ten2547 | 2005-01-09 21:18 | 旅行