我が愛しのウンセン・スープ

夜、小腹がすく。
何かちょっと食べたいなって思った時、バイクを改造した屋台がス~ッと目の前に止まる。
次々と人が買いに来る。
僕は興味深く、屋台のお兄さんの様子をうかがっていた。
寸胴鍋が3つ並んでいる。注文をうけると発砲スチロールのどんぶりにささっと具を放り込み、鍋の中のスープらしきものを注いで、調味料を振りかけ、最後にネギか何か緑色の野菜をのっけてできあがり。少し涼しくなった街角で湯気を立てるそれは、何だかとても美味しそうに見える。ひっきりなしに人が買いに来る。中には自分のどんぶりを持って。常連さんだろうか。
食べてみたい。
僕の興味は最高潮に達する。
「すいません、これなんですか?」
「ウンセン・スープ、ジョーク、○△※*・・」
「アオ ウンセン スープ カップ!」
僕は春雨スープを注文した。
先ほどと同様、どんぶりにモヤシやその他の具を放り込み、お箸で長~い春雨をすくうと、鍋のふちでピッと切りどんぶりへ。しょう油ベースのスープを注いで調味料と青野菜を乗せてできあがり。お好みでナムプラ-や唐辛子、酢なんかを加えて25バーツを支払う。
プラスチックのフォークとレンゲもつけてくれるからすぐにでも食べられるけれど、僕はそのままホテルへ持って帰った。その味は僕が求めていたものだった。これだよ、これ。こういうのが食べたかったんだ。クイッティアオもバミーもいいけれど、僕はやっぱりウンセンが好きだ。春雨ってなんでこんなにうまいんだろう。それにこのスープは、何ていい味してんだろう。テレビをBGMに夜中に食べるウンセンスープ。最後の1滴まで飲み干した。
次の夜も、その次の夜もあのバイク屋台を探したけれど、あれっきり姿が見えなかった。
たくさん売って、お正月休みにでもしたのかな。それとも別の場所に行ったのかな。
誰も知らないだろうけど。
また、食べたいぞ。
食べに行くぞ。待ってろよ、タイ!
[PR]

by ten2547 | 2005-01-08 22:28 | 旅行