ひとり ふたり ひとり

世の中が転覆しても、この小さな私的空間で何事もなかったかのように抱き合う。
別に関心がないわけじゃない。
ただ、生活の全てが、週末の一点に向かって動いている。動かしている。
キミと一緒に過ごす、ただそれだけのために。

そんなキミは忙しい。
やりたいことがいっぱいあって、いろんなことをやっていて、
休みの日だって忙しい。
むしろ自分のやりたいことのために、それを実現するために、
全てのことを制御している。
仕事も。恋愛も。
もちろん、僕とのことも。

それが心地いい。
僕には特に何もないけど、キミにはたくさんのことがあって、
僕はこうしてひとり過ごすことも苦にならないけど、
キミは時にはダブルブッキングの処理にも苦慮する。

僕は見送る。
キミは帰ってくる。

いってらっしゃい。
ただいま。

ここがキミの帰る場所になる。
ここが僕らの場所になる。

ひとりで、ふたりで、またひとりで、僕らは生活する。
生きていく。
生きて行きたい。
生きて行ければいい。

たとえ世界が崩壊しようとも、まるで何事もなかったかのように、
ここで風に吹かれてじゃれ合っていたい。
それ自体が救いようのないことであっても、
誰にも知られず、誰にも祝福もされず、
ふたりにだけ通じる言語で、
この狭い世界で、

世の中を語り合っていたい。


※キミは頭がいいからね。
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by ten2547 | 2010-06-13 10:01 | 赤室