愛鍵

キミが僕のためにがんばってくれた。
とても食べきれない量のケーキに正直戸惑う。
美味しくないからと自信なさげな様子に、そんなことないよと引きつりながら頬張る。

ありがとう。

何もかもが調子を狂わせ、
全てがうまくいかないけれど、
僕にとっては人生初体験がまたひとつ増えた。

思いがけなく部屋を飾ることになった不釣合いな花々と、
時間がないから電話をかけたピザの宅配。
ワインの酔いと、静かな時間と、
そしてキミに渡す部屋の鍵と。

僕がよくなれば、キミが悪くなり、
重たい身体がいうことをきかない。

僕が元気になれば、キミが不調に陥り、
二つの星座は常に寄り添う。

僕らはそういう運命の下に生きている。


※HBT “U”
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by ten2547 | 2010-04-26 22:52 | 赤室