呪い

背後から忍び寄る。
どこまでも追ってくる気なのだ。

あの日背中を見せた奴を置き去りに彼の地を去った僕を、
きっとあの世から復讐するつもりなのかどうなのか、
僕を苦しめ、
僕を貶め、
僕の幸せを一気に奪い去らんとする悪魔の力で、
背中に爪を立てる。

彼の国は混迷を極め、
流血の惨事さえ日常茶飯事と化すなど、
もはや何の魅力もなくなったかのように、
文字通り自分とは関係のない、遠いところのお話となってしまった。

奴は今生きているのか、この世にはいないのか、
鳴り響くコールは本人からなのか、誰かが代わりにかけているのか、
何も知りたくない。
何も関わりたくもない。
全て過去のこと。

そしてこの現実。
耐え難い苦しみ。
呪いだ。
僕を道連れにしようと、地獄から手が伸びる。
僕を引きずり込もうと、奴が僕に呪文を浴びせかける。


※・・・・ไปนรก
[PR]

by ten2547 | 2010-04-13 20:00 | 戯言