キャンドルライトの向こう側に。

会社を早々に引き上げ、デパ地下に直行する。
シャンパンや惣菜を適当に買って、予約しておいたケーキを受け取ると一目散に帰宅。

いつも通りの雑然とした部屋。
気取ったものは何一つない。
テーブルの上に買ってきたままのパックを並べ、
使い古しのキャンドルに火を点けた。

ごめんね。
こんなことしかできなくて。

キミがこの世に生まれたことに感謝し、
こうして出会えたことに感謝し、
僕が、とてもそんなこと無理だと思えたこの僕が、せっせとグラスに注ぐ姿に、
感動する。変だけど、自分で自分に感心する。
自分にもできるんだ。
そんなどうでもいいことが嬉しい。

揺れる炎の向こうにキミが居る。
優しく微笑んで僕を見ている。
身体中が熱くなり、目に見えぬチカラに手を合わせ、
この不思議な巡り合せに想いを馳せる。

言葉は何も出てこなかった。
ただ、ありがとう。
それだけ。


※聖なる調べとともに...
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by ten2547 | 2009-09-17 22:47 | 赤室