ラッキー
「幸運」とう名の不幸なキミは、
それでも目一杯楽しそうに振舞った。
ホントのところはわからないし、知る必要もないのだけれど、
健気な姿にさすがの「バタフライ」も胸が痛んだ。
痛いのは腰だけど、心の痛みもまた、言葉で言うほど軽いものでもなく、
だからと言って、深刻になるのも似合わない明るい太陽の下で、
究極の不幸を目の当たりにしながらも、ボクは冷静を装った。
ボクの手に負える問題ではない。
ボクがどうにかしてあげられる状態でもない。
その日、せめてその一日だけでも彼が幸福でいられるよう、
精一杯のお芝居で付き合ってあげるしかない。
友達の前で、全身でシアワセを演じた彼の最後の言葉は
ボクの心に深く刻み込まれた。
それを信じてあげることがボクの役目なんだと悟った。
深追いしない。
追求しない。
きれいさっぱり忘れる。
そんなことできるわけないけどね。
※A B C D ..
by ten2547 | 2009-08-16 13:16 | 旅行