次に生まれ来るもの

そうだ。
一緒に見つけて行けばいい。
ゆっくりでいいんだ。
行ける所まで何も考えずに進めばいいじゃない。

キミは思ったことを口にする。
素直。
正直。

ボクは思っていても言葉にしない。
頑固。
偏屈。
そして、ウソツキ...

キミの言葉は直球で飛んでくる。
ど真ん中で受け止めながらボクはボールの判定を下す。

キミの言葉はわかりやすい。
脳がピクッと反応しているのにボクは聞かなかったフリをする。

長い間、自分の中に閉じこもっていたキミが自らを開放し、
長い間、自由気ままに暮らしていたボクが守りの体制に入る。

僕らはどこか似ていて、全く違う。
僕らは互いに惹かれつつ、スッと肩を逸らすことだって厭わない。

そんな15も離れた二つの個体が生み出すものは何だろう。
そんな15も違うと思えない二人が奏でるメロディは協和するのだろうか。

聞こえる。
心臓の鼓動のビートで
滑るような指先の和音で、
柔らかな朝霧のような吐息のハーモニーと、
心を直接つま弾く初めて聞くメロディの融和する部屋で、
交わした約束は、
やっぱり未知で初体験の小さな冒険だった。

僕らはいい年して童話の世界に遊んでいる。


※恥ずかしいくらいにそれを楽しんでいる。
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by ten2547 | 2009-07-22 23:15 | 赤室