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そして僕らも「相合傘」

楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、
夢のようなひとときに身も心も弛緩する風の強い午後...

店を出ると雨が降っていた。
キミは傘を持ってなくて、僕には小さな折り畳み傘ひとつ。
一昨日の「初々しい彼ら」と違って、僕らはためらわずに一つ傘に納まる。
と思ったら、小さすぎてとても二人は無理だった。
あの~もうちょっと右に寄ってもらってもいい?
キミの肩はずぶ濡れだった。
ごめんごめん、もうこれ以上寄れないから抱きついちゃうよ。

そんなバカバカしいやり取りがたまらなく楽しい。

なんだろう。
キミといると穏やかで優しい気持ちになれる。
ホントは遅刻したキミに腹を立てていたのに、顔を見るとそんなことは忘れてしまえる。
キミは不思議な力を持ったカミサマからの使者なのかもしれない。
僕をどこか知らない世界に導いてくれる救いの手なのかもしれない。
僕はそっと手を伸ばす。
触れてみる。
伝わってくるものは、鼓動と、息づかいと、そして...

しばしキミを独占する。
僕だけのものになる。

このままสวรรค์ まで連れて行って欲しい、そう願う。


※นรก でもいいけど....

by ten2547 | 2009-07-11 15:06 | 馬鹿