満月前夜

月の灯りに導かれるように、久々だね、何てメールが飛び込んでくる。

優しい言葉で僕を包んでくれるのが、嬉しいというより煩わしくて、
テキトーに社交辞令してたら、まるでその心を見透かすように軽く非難...

ああ、本気で誘ってくれてたんだ。
嬉しいけど重い。
会いたいけどメンドクサイ。
でもここまで、僕も会いたいよ、なんて引っ張っておいて今更それは言えないから、
じゃ、金曜日はどう?って振ってみたらあっさりOKの返事。

ああ、気が重い。

人は失恋すると誰かに頼りたくなるものなんだろうか。
ずっと心配してたんだよなんて言われると素直に嬉しいけど、
じゃ、どうしてあの時声かけてくれなかったの、などと嫌味の一つも言いたくなるのは、
その時、キミはとっても幸せそうで、僕なんかが入っていく隙間は微塵もないように思えた、から。

だから僕が楽しい気分になるはずもなく、視界の隅っこにキミの笑顔捉えるのが精一杯だった。
そんなキミは本当は上手く行ってなんかなくて、今はちょっと落ち込んでいて、で、
僕に会いたがっている。

そういう状況が気に入らない。
都合よく利用されているようで気に食わない。

でもこの金曜日、そのキミの笑顔に会える。
それはそれで悪いことではないけど、
今の僕ではとても無理なような気がする。
キミを傷つけてしまいそうな気がする。

ああ、一人で居るほうが気楽でいい。


※どこへ行こうか考えるだけで憂鬱...
[PR]

by ten2547 | 2009-03-11 00:00 | 戯言