夜明け前
なんだろう、この違和感は。
この空気を読めない「友人」の存在に対する苛立ちが頂点に達しようとしていた。
もうここでお開きにしようよ。
いい加減「僕ら」を解放してよ。
わかるだろ?
オマエが先に帰ればいいんだよ。
無邪気なのか、意図的なのか、オマエはとうとう最後まで「僕ら」が手を握ることさえ阻んだ。
奥ゆかしいのも考えものだ。
ハッキリ言ってあげればよかったのかな。オマエ邪魔だって...
夜明け前、ピンボケのケータイ画像に込めた僕の想いは、結局なんでもかんでも人のせいにしてしまうズルさと、もうほとんど寄り掛かってしまうほどアラワになった恋心と、目の前に座っている気の利かない「友人」に対する怒りが交差して、そんな自分に愛想も尽きて、失意のどん底で滲んでた。
僕の身体は確実に反応していたんだ。
そんな僕を受け止めてくれる人が目の前にいたんだ。
もう二度と会えないだろうという諦めと、もしかしたらという悪あがきの中、ひとり果てた。
※もしかして「友人」も僕に対して同じことを感じていたりして...
by ten2547 | 2009-02-01 12:15 | 色恋