生きてて楽しいですか?

「もうちょっとココにいなよ。」
そっぽを向いたままそう言った。
「え?」そう言って顔を上げるのを視界の隅で確認してからゆっくりと振り向いた。
「もう少し、一緒に居たいんだ。」と目で告げた。
「帰るなよ。どこにも行くな」のつもりでそっと手を握る。
少し戸惑ったキミの目をみつめながら、肩にもう片方の手を乗せた。
「僕ら、このままでいいよね」とその肩を引き寄せてキミの体温を感じた。

もう、限界だった。
僕の頭の中ではバチバチという音とともに火花が散って、ブチギレル寸前だった。
なぜこんな奴を野放しにしておくんだ!
こいつに必要なのは病院だ、治療だ!医者だ!クスリだ!入院だ!!
早くここからつまみ出してくれ!!!
こっちの頭がおかしくなりそうだよ。泣いたりわめいたり、尋常じゃないのは一目瞭然、120%ビョーキだ。
本人も不幸だけど、周りの人間も迷惑だ。
誰かこの哀れな病人を救ってやってくれ。

キミはどうしたらいいのか答えを探しながらも、少しだけ力を抜いたのがわかった。
もう少しだけ寄り添って互いの距離を縮めてみる。
キミが僕の腰に手をまわしたのを確認したら、その夜の行方は定まった。
このままでいい。
何もなくても、このままでいられたらいい。
何も言葉を交わさずとも、僕らは自分の意志を伝え合い、分かり合えた。


※救われない。報われない。それでも人は生きていけるのか...
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by ten2547 | 2009-01-23 23:14 | 戯言